5月28日
あきる野市には、一部事務組合が3つあり、議員はそのうちの一つに所属することになっている。私は阿伎留医療センターを運営している「阿伎留病院企業団議会」に所属しており、第2回の定例会議があった。秋川流域の3市町村では、昔から一緒に共同の事務組合をつくり、運営してきた。斎場は日の出町、し尿処理場及び病院はあきる野市に所在する。それぞれの自治体の一般質問とは異なり、事務組合議会は穏やかなことが常だ。一般質問も皆がやるわけではなく、私はこれまで関連質問は行ってきたが、質問通告をして一般質問をするのは初めてだ。今議会でも一般質問をするのは、私ひとりだった。テーマは、産後ケア入院について。内容は、①阿伎留医療センターがこの4月から独自で始めた産後ケア入院を始めた理由、対象者、内容について。②本来この事業は市町村が主体となって行うべきであり、その方が利用者の負担軽減を図れると考えるが、所見は?などである。
そもそも産後ケア事業は、核家族化や女性の高齢出産傾向の進展、母子家庭の増加、情報過多などを背景に、産後に家族の協力を得ることが難しい母親たちのサポートをするものである。あきる野市においては、子育て政策を第一に取り組んでいるが、実はこの部分が手薄いのだ。国や都は支援の方針を出していたが、あきる野市では動きがなかった。そこで、入院患者のニーズもあって阿伎留医療センターでは、市町村事業ではなく病院独自の事業として開始した。しかし、公的支援がないため、利用料は1泊目7万円(個室)2泊目からは5万円。通常4泊から5泊するので、20万円以上かかる。これでは利用したいができないですよね。お隣の福生市では、市の事業として開始しており、1泊6000円。あきる野市よりも豊かな財政の福生市ですが、比較すると、5泊でも3万円。あきる野の1泊目の半分以下。
結果、阿伎留医療センターでの利用状況はこれまで0人。私は本来市町村事業であるこの事業をあきる野市が主体的に実施し、阿伎留医療センターに委託するなどして行うべきと主張した。医療センターとしては、そのような形態になれば望ましいが、市と連携して利用者のために一生懸命やらせていただきたいとの答弁もあった。
今後は、来週のあきる野市議会の場にステージが移る。あきる野市から積極的な答弁を期待している。そこで問題なのが、あきる野市が仮に実施した場合、阿伎留医療センターを利用している日の出町、檜原村の住民にとって利用料に格段の差が出てくる。質問の最後に、日の出町、檜原村各自治体議会においてもぜひ、検討をお願いしたい、ということで締めくくった。日の出町の某議員さんは手を挙げていた。終了後に他の議員とも話し合い、私に「大事なことだ。」とおっしゃっていたので、何かしらのアクションを起こしそうだ。
終了後は、荒川企業団長と、意見交換を行った。うけたまわったことについては、よく調べて対応していきたい。