昨日は私が所属する環境建設委員会が午後1時半からあった。でもその前に、午前中の総務委員会を傍聴した。マイナンバーに関する条例が議案にあったからだ。
マイナンバーについては、私は、今回のような給付金を迅速に市民へ届けることをはじめ、災害時に支援金を適切かつ可能な限り早く被災市民に給付するためには、マイナンバーは必要だと思っている。マイナポイントによる5000円のポイント付与や健康保険証にも使えるとあって、様々な手続きに窓口での手間がいらなくなり、市民にも行政にもウインウインになる。そして何よりも大事なのは、公平で公正な社会を目指すということだ。まじめに働いてきちんと納税している方々が不公平感を感じないような社会を目指して、不正を防止していくことは大事だ。真に困っている人にきめ細かく支援の手を差し出せるようにするために、このマイナンバー制度を積極的に推進すべきだと思っています。
昨日の総務委員会では、共産党の議員が「マイナンバーに不安がある人に強制に持たせるようなことに継がるようになる。」などと言って、既に廃止されているマイナンバー通知カードを規程の中で削除するために手数料条例を一部改正することに「反対」をした。6人中ただひとり。「市民がマイナンバーカードを取得しないで何とかやっていく手立てを全面的にとっていくよりも、マイナンバーカードの普及に乗っかっていく姿勢はやるべきではない」と最後に主張した。では、どうやってこれからのデジタル社会において、今回のような給付金を迅速に給付していくのか、災害時にどうするのか、不正防止をどうやって食い止めていくのか、具体的な案を示してほしいものだ。その具体案が市民にとってどちらがメリットがあるのか、議論の材料を出せばよい。
そして、午後、私が副委員長を務める建設委員会は全会一致で条例改正が承認された。
その後、午後3時から福祉文教委員会が開催された。この日のメインは、基金条例の改正。市には既に「福祉基金」というものがある。実は前回の議会で市長が新たな基金(介護基金)をつくりたいと言って条例改正をしようとした。これには、議会皆が反対。これまで基金を整理統合してきた経緯がある中で新たなものをつくるというのは適切ではない。今の福祉基金の中でやれば十分だという意見だった。そこで、今回福祉基金の目的を「介護人材の定着育成、感染症対策など」を加えて改正をするということだった。一見、外形的には反対するものではない。ただ、私たちが問題にしたのは、実際の介護現場の方々の意見を全く聞いていないこと。市長の政治姿勢だから枠をつくって、それから聞こうということ。市長の権力は大きい。枠をつくるということも分かる。ただ、進め方がよくない。なぜなら、時間があったでしょということです。この9月に出すのであれば、いくらコロナで大変だったとはいえ、真摯に考えるのであれば、業界団体と意見交換を進めていくことは十分に可能であったはず。ころなで人と会えないんです。ということを押し通すのを千歩譲ったとしても、私が担当課長に基金条例の中身を聞いてからだって十分時間があった。その前にもと言い合わせをしたのだから、こちらが関心を持っていることは十分わかるし、この条例を提案するときに十分準備をするものだと思っている。その形跡がない。何だろう、この進め方は。危機感がなさすぎる。るのバスでもそうだが、市長がぶちあげてきたことについて、全力で準備する姿勢が見えない。市長を評価していない我々にとっては良いことなのかもしれないが、市政の悪化、停滞が手に取って見える。
結局、公明党が「後で聞くことでいいんじゃないか」ということで、私たちが求めてきた「継続審査」は難しくなった。共産や未来、公明で過半数だからだ。そこで、市長が「業界と話し合うことなどの声明文」を読み上げ、可決に至った。声明文まで頑張って良かったと思う。
さて、明日は全員協議会。コロナ対策の中で今議会はルールが変わった。時間短縮などが前提で、質問内容も緊急性のあるコロナ関連に絞ってることになった。一つ問題があった。今回の質問は全員で質問を絞っている関係で、「度の会派が質問した」ということでなく「全員の質問として扱う」と決めていた。(実際は各会派の持ち寄ったものを収斂調整するのであるが)ところが、共産党が赤旗の新聞折り込みに「共産党はこのような質問をします」と事前に出まった。これはまずいということで、他の会派が問題視した。しかし、共産党は「何が問題なのか」「事前に市民にお知らせするのは当たり前」という感じで主張していた。「全員の質問だから、この会派が出した質問だ」とかはやめようね、と決めているにもかかわらずだ。結局は、しぶしぶ謝罪した。まさに、ああいえばじょうゆうだ。私はこれまでも思うのだが、ある元議員が陳情してきたときのこと。ルールでは事前に提出した資料を使うとしていた。時間も5分くらいしかない。でも、何十年も議員をやってきてルールを知っているにもかかわらず、新しい資料をもってきて、これでいいでしょ、みたいな感じで進めようとした。こういうルールを無視するということに鈍感なグループなのかもしれない。あっけにとられる。