9月16日、9:30から環境建設委員会がありました。私は副委員長として出席。今回の議案は、市道の廃止4件と陳情1件。市道の廃止は委員全員とも賛成で異論はないことは明らかだった。したがって、審議も淡々と進んだ。
陳情については、意見が少し分かれた。私は副委員長として、委員長の議事運営をサポートするべく、同陳情についての各委員の動向を探った。自民党3人公明党1人は「趣旨採択」の意向だった。立憲民主党は「趣旨採択」の方向だったが、よくわからなかった。一人会派の方は「当日の陳情の意見を聞いてから決める」とのことだった。「趣旨採択」というのは、「気持ちはわかるけど、採択まではいかないよね。」という意味で全会一致が原則である。そのため、趣旨採択でよしとしない方がいる場合、「採択」か「不採択」かを準備しておく必要があった。ここでは書かないが自民公明の4人は方向は一緒だった。
この陳情の内容は、「市の仕手のごみ袋が破れる状況が頻発しています。改善してください」というものだった。まず形式的に見てみると、リサーチは不十分だし、表現が十分に検討してきたということがにじみでていなかった。希薄な印象を与えた。陳述者に「なぜ陳情を出す前に事前に市へ問合せを」しなかったのか?」とい聞くと、「そういう発想がなかった」とのことだった。疑問に思ったことを役所に問い合わせずにすぐに陳情を出すというのは普通は考えられない。何らかの狙いがあるとしか思えない。おまけに、「こういう市民の声を議員さんたちは知っていますか?仕事してますか?」ということを訴えたいという主旨の事を言っていた。何やら方向性がまっすぐではないという感じだった。それについては、実は、複数の議員が既にこのことをキャッチして市へ問合せをして改善の方向で市は動いている。何より陳情の内容は既に取り組んでいるし、破けることが頻発しているというようなことも客観的には分からない状況であるということが分かった。
そして、陳述者の表情、目つきを見ていると、「ある一定の方々」にみられる傾向をお持ちの様子と見て取れた。一人会派の方が思っているような純粋の気持というものなのかを、委員それぞれが判断したことだろう。
とはいえ、このような事実はあったし、私も見聞きしている。捨ておくのもどうか、陳情者の気持も分かる。でも、市は既に取り組んでいるので今後何を市に取り組んでもしいのかということがマッチングしていない。そこで、「趣旨採択」という結論を出した。多くの議員がそのように思ったのである。
立憲の中村議員は事前には「趣旨採択」か「不採択」という印象だった。しかし、隣の議員の意見を踏まえ、「採択」の方向にすべきか悩んでいるようだった。一人会派の議員は「採択」したいということだった。それは陳情者の気持を最大限思ったものだった。しかし、「不採択」になるのはよくないので「趣旨採択」と判断した。これを受けて中村議員も「趣旨採択」となった。全会一致で趣旨採択となった。
ここで一つ私が気になったのは、陳情者の態度。自分が陳述した後、議員の議論や市の答弁などにメモも取ることなくあまり情熱をもっているのか分からなかった。それは他の議員も感じたことだった。まあこれは違ったみかたもあるかもしれないが、ちょっと不思議な光景だった。
一人会派の方もこれが多分に政治的意図を含んでいる可能性があれば、「陳情者の事を思うと採択」ということは崩れるのだろう。例えば、「憲法改正を議論することを国会に求める意見書」みたいなもの。ということは、「政治的意図」が実はこの陳情に含んでいたのならば」議論の流れは変わっていたのかもしれない。