阿伎留医療センターと福生病院は、公立病院であるが、市単独設置の病院とは異なり、複数の自治体が関与している公立病院である。どこもそうだとは思うが、公立病院は、特に東京都からの要請を受けてコロナ対策を実施している。これにかかる経費は莫大で、患者が減少している中、様々な支援策が講じられているが、一部事務組合立の公立病院に今本当に必要な支援を東京都は講じるべきである。

先月、三多摩島しょ公立病院協議会は国や都に新たな交付金の創設を求めた。この交付金がどうなるのか分からないが、阿伎留医療センターなどは、当面の資金手当てのために、例えば、長期の貸付金制度を東京都に新たに創設してもらえれば、自分たちの運営努力をもとに、がんばっていけるのだという。

田村都議には現状を説明させていただいたので、これから連携して都へ働きかけたいと思う。そのためには、市がしっかり考え対策を練ることが重要だ。あきる野市が福生市と連携して都へ働きかける。その際に、都議が支援していく。ぜひ、西多摩ならではの課題でもある。「特別減収企業債があるじゃないか」という方もいるが、それは資金不足を補填するもので、資金不足の額が確定してからになる。それでは遅い。長期に借りられる貸付金であれば、当面の資金不足状況を回避できる。それを病院側も望んでいる。東京都の振興基金の運用でもよい。とにかく、やれることは手を打つ。