昨日の都内感染者数は123人。前日より増加した。昨日は首相が緊急事態宣言を発してから、効果が表れる頃合いのちょうど2週間目だったことから、少し注目していた。数字が201人⇒181人⇒107人⇒102人と減少してきたので、ここで大幅ではなくても2桁に下がれば、効果があったよねえ、と言えたのだろうが残念だ。検査人数が大幅に増えている状況でもない。しかし、2週間というのはあくまでも参考の目安だ。数日ずれることもあろうかと思うので、今日以降の数値を見てみたい。とうきょうとが事業者に休業等の要請をしたのが4月11日午前0時から。その2週間後は、4月25日だ。今週の土曜。この数値が出るのが26日の日曜日。ここでせめて50人以下になっていなければ、5月6日の期限を延長することになるのではないだろうか。困難はあろうが、ちょこちょこ延ばしてもしょうがない。5月31日まで延長するしかないだろう。という気がする。それは、表立っては、おそらく来週の月曜以降に議論されるのだろうが、国や都の役所の中ではシミュレーションをして、複数案が既に検討されているだろう。市役所においても、想定して検討をしていくのが大事だ。とりわけ、学校の再開については、もし延長になるのならば、混乱を少しでも回避すべく、各学校において、生徒にその場合の課題や方向性などを早く示せるよう準備をしておいてほしい。保護者の中では、「3月中にあれだけ実感があるのに、最悪を想定しての準備をしている様子が一向に見られない。だから、休校が決まってから課題などを示すのに時間がかかっているのでは?」という不信感も生まれ始めた。そこで、先日の会派の要望の中に、「(最悪の場合を想定して)仮に休校が延長した場合でも生徒にスケジュールなどを速やかに示せるような準備をお願いしたい・」ということを入れた。空振りに終わるかもしれない。でも、いべんとをやるときに雨の場合はこうするとか、事件が起きた場合はこうするとか、運営側は想定して準備をする。それと同じだ。用意したもはどこかにいかせるよう、工夫をする。100%のことはできなくても、少なくともスケジュールは早急に示せるように準備をしておいてもらいたい。

悪口や愚痴は嫌いだ。だけど、未熟な自分はあえて書かせてもらう。やはり、小池知事の出すタイミングは遅かった。オリンピックパラリンピックに影響を与えるかもしれないという気持ちは痛いほどわかる。でも、知事が記者会見で自粛要請をしたのは、3月25日の夜だ。その前の3連休前に出すべきだった。兵庫や大阪は往来の自粛を既に発していた。日本の人口の1割の東京都。その影響は莫大だ。感染者の多くを占めるのは必然的に東京都。東京都の動きは遅きに失したのではないだろうか。そして、その際には少し分かりにくかった。
これはメディアのせいでもある。知事は「昼間はなるべく自宅で仕事をしてください」「夜はなるべく外出しないようにしてください。(飲み歩いて接触を増やさないでください)」「特に週末は不要不急の外出は自粛してください」と言った。
朝日新聞以外は「週末自粛」だけが強調されたようだ。朝日新聞は「平日の夜間は自粛」と言っていたので、週末だけでなく週末までの2日間の夜間も対象だよと伝わった。だが、読売はじめ多くの新聞は「週末までの2日間は夜間でも飲み歩いて大丈夫」と読み取れるような内容だった。これは残念だった。やはり、宣言を出す以上は曖昧に解釈されるようでは、まずい。要請してすぐというのは気が引けるのも分かるし、お店の方々にとっては営業妨害的なことになる。ましてや、補償の事には触れていない。そんなことではスッキリ応援できないよ、となるのはもっとも。だから、知事の強力な判断が求められたケースだったのであるが、オリンピックや様々な方に気を使った感じになった。都知事選の際に、築地も豊洲も両方うまく活用する、といった主旨のことをかかげた。これは、築地に残りたい方、豊洲へ早く移転したい人両方にいい顔をする内容だった。でも、現実には難しいことが分かり、築地を活かすことは難しくなった。それと同じ。都知事という立場は難しい。高度に政治性が発揮されるところであるし、誰もが出来るわけではない。そのステージにあがるには、相当なものをもっていないといけない。小池さんのように腹が据わっている人はいないし、皆を納得させ、あれだけ自民党を敵にしても勝ってきた力には、ある意味で敬意を表する。今回の経験は将来のパンデミックに大いなる参考になった。今回案とか収束させられれば、次なるパンデミックの際には、小池知事が蛮勇を奮って食い止めることができるのではないか。

私としての希望はこうだ。せめて、⓵3連休に入る2日前、②対象期間は3連休初日から当分の間(後日国と調整のうえ、発表するとすればよい)、③休業や自粛する事業者には都として補償をする(詳細はこれから詰める)だから、平日はテレワークを段階的に始める、接触濃厚になりやすい夜間の外出は自粛、週末は特に濃厚接触、拡散の可能性が高まるため、外出自粛を各個人に強くお願いします、とやってほしかった。これは結果論だし、誰だって言えること。先にも言ったが、この経験を糧に、詳細かつ強力なパンデミック対策を都として作成し、市町村と共有してもらいたい。