10月29日 

私が卒業した秋多中学校の手洗場の改善について、保護者から要望が出ていた。コロナにより、これまで以上に手洗の励行が、学校現場で行われるようになった。とりわけ、食べ物を口に入れる給食の前。

ところが、秋多中学校の1年生、2年生がいるC棟の2階、3階は、手洗い場の蛇口が5つしかない。そこに給食前の短時間に、140人の生徒がどどどと集結する。これは、満員電車並だろう。おまけに手洗場の前は狭く、階段のそばにあるため、待機場所はほとんどない。そこで、保護者などから要望があがったようだ。

これを聞いた私は、さっそく、現地調査。校長先生と副校長先生が案内してくれた。確かに狭い。3階の1年生がいるフロアー、蛇口が5つ。待機場所などは2階より狭く感じる。では、どうするのか。少人数学級授業のための教室の中に設置するか、廊下を工事するしかない。市役所は両方とも及び腰だろう。かなりの工事になる。しかし、2階の2年生のフロアーならば、渡り廊下のような広いスペースに設置が可能だろうと思われた。しかし、学校側は3階と2階両方に拡充改善してほしいとのことだった。

私としても、コロナの影響の中で不安な保護者の気持も分かるし、何とかしてあげたいと思った。市役所には再三話をしてきた。特に、コロナによる国など年度✖のため金の状況をみたとき、「これは中学校の蛇口の改善にも使えるのではないか」という思いもあり、市へ検討をお願いしてきた。

先日、市から連絡があった。詳しくは後日書くが、要望が実りそうだ。しかし、学校の思いとは少しずれている。そこで、改めて学校を再び訪問し、現場を再確認するとともに、副校長先生からお話を聞いた。教育現場にいない私どもからすると、「2階に設置すれば、3階の生徒も降りてきて使えばよいのでは?」と単純に思う。しかし、学校の指導では、「学年を交わらせないのが基本。1年生が2年生のフロアーにおりてきて設備を使うのは、生活指導上認められない」ということを行っている。したがって、仮に2階の蛇口工事のみが今回行われたとしても、3階の1年生は使えないことになる。これでは、1年生からの不満が出るだろう。(実際に工事が行われるのは年度末のため、現在の1年生は環境が良くなる。)

そのため、私は上記の問題点を教育委員会の幹部に話をした。教育現場と教育委員会幹部の意識はこの時点では合致してはいない。いずれにしろ、私からは、段階的にでもよいので、3階の手洗場の改善も検討してほしい、とお願いした。役所からすれば、大変だ。議員からはいろいろな要求が出てくる。私も申し訳ない気持ちも混在している。市のご検討を期待している。