午後8時、投票が締め切れられた直後に、当確が出た。予想はしていたが、まさに横綱相撲。横綱相撲が出来るということは、すごいことだ。運もあるし、したたかな戦略とこれまでに培った分厚い人脈の成果だろうと思う。相手候補にも助けられた感がある。野党統一候補のような図式があればまだ違ってくるけど、宇都宮さんと山本太郎で分裂した。これも左派の中での権力争いが現れてしまったようだ。弱者のための政治という根本は一緒。(とはいえ、政治家は皆、そういう観点は持っている。どうそのことを実現するか、バランスをとれるのかということで違ってくるだけだと思う。かくいう私も、政治は困っている人、弱者のためにある、と思っている。いじめ対策、悩める母親たちの支援策、障がい者が健やかに生きていける社会づくりなどは、最重要テーマだ。では、あきる野の情況の中でどうやってバランをとってやっていくのか、経済対策を疎かにして良いのか、公平公正に資源を分配していくにはどうづるのか、ということになってくると、一部に方々のような極端なメッセージを発することは無責任になるのでできない。責任ある立場なら、やるべきではない。)ただ、宇都宮さんは左派の思いをくみ取って気持ち良くするのは良いかもしれないが、都知事という立場で行政のトップをするのは厳しい。外環道を止める、慰安婦像を国会議事堂前に立てるなどは正気の沙汰ではない。山本氏もひとり10万円をまた給付するという政策。国がもうやっているのでインパクトがなかった。やられたという感じだろう。説得力があるが、日本のトップとしては、今の言動では厳しい。一定の勢力の代弁者としてしたたかに活躍するだろうが、信用できない。小野さんは誠実そうな感じが見えたが、「なぜ都知事に?」ということは違和感があった。衆議院議員選挙に出るための作戦だろうが、それが透けて見えた。本当に都知事になるとは思っていないはずだ。桜井さん、おそらくこの方のような発言はほとんどの政治家が出来ない。それだけ死ぬ気で言っている。というか、命を狙われているとも思えるので心配だ。また、マスコミが総じて無視した。これはマスコミを徹底的に批判していることや、言っていることを報道するとかなり迷惑をこうむる人たちがいるからだと思う。ネットで拝見したが、各新聞社は耳が痛いだろう。

さて、今後だが、都知事はコロナ対策もあるが、久しぶりの2期目の都知事ということもあり、都庁内でも、知事の重しがより出てくると思う。知事のもつ人事権の影響力はより大きくなると思われる。議会内でも2期目という実績は影響が出てくる。都議会自民党も認めざるを得ないだろう。あれだけ内田氏を悪者にし、自民党をコテンパンにやっつけても、次の都議会議員選挙でかりに自民党が第1党をとれば、都知事も自民党を蔑ろにはできなくなる。自民党も都庁内での影響を復活させたい。このような思惑が重なり、両者は近づくはずだ。そうなると、都政は安定してくる。都知事も3期目などは目をつむっても盤石になってくる。橋下徹が出てこない限りは。今回の都議会議員補欠選挙、4つの選挙区で自民党が全勝した。これは大きい。自民党に力があることを内外に見せつけた。知事も認めざるを得ないだろう。とりわけ、北区。本当は都民ファーストから出るはずのない選挙区だった。しかし、小池知事は自分の秘書を出してしまった。「本人が出たいっていうから」と自民党の本部には言っていたらしいが、これは知事が仕掛けたと思わざるを得ない。ここで都民ファーストが勝てば都議会自民党に楔を打ち込める、自民党と手を結ぶ公明党にもけん制できると思ったのだろう。しかし、失敗した。都民ファーストの候補は4位だった。前回北区でトップだった音喜多氏は都民ファーストとして出馬し、途中でファーストから離脱した。トップだったのは、都民ファーストという背景もあったが、彼個人の努力によるところが大きかったと思う。だから都民ファーストであれば勝てるということはこの補欠選挙ではなかったのだ。

来年6-7月に都議会議員本選挙がある。北区は定数3であり、現職は公明党と共産党の2人がいて、今昭自民党の山田さんが入った。本戦では、もちろん現職の公明と共産党は2人出る。加えて今回勝った自民党の山田さんも出る。そしておそらく、今回敗れた3人も出る。都民ファースト、立憲民主、日本維新。今回の山田さんは公明党が支援してくれたから羅愛年は公明党の票が来ないので厳しい戦いになる。でも定数3で自民党が1つもとれないことは本来ありえない。なので、公明党と自民党が有利ではないかと思う。残り1を共産党と立憲とファーストで争う。ここは来年も最激戦区になりそうだ。

都議会全体で見ると、都民ファーストはこのままでいけば激減するはずだ。小池知事が応援を手控えたらそれは顕著になるだろう。小池知事としたら何と言ってもファーストに頑張ってもらいたいだろうから、自民党対ファーストの構図になるだろうが、威信も頑張ってくるならばファーストは第3党に転落するだろう。すると、自民党と公明党が第1党と第2党を占めることになり、都知事は自民党と手を結ぶ。おそらく〇〇さんに謝罪をしなくてはいけない。
そんな気がするが、どうだろうか。

そして、私の市議会議員選挙。本来は6月上旬。しかし、オリンピックパラリンピックが7月にあるためm都議選が前倒しされて6月下旬になる。そうすると、市議選も遅らせて6月下旬になって同日選挙となる。選挙管理員会としては一度で済むのでその方がありがたい。そうなるとどうなるかというと、政党選挙の影響が市議選にも出てくる。本来市議選はあまり国政の情況とか政党の戦いの影響が薄くなる。でも、都議選は違う。国政の情況が色濃く反映される。政党選挙になる。それが、あきる野市議会議員選挙でも影響が出てくるのではないか。自民党の情況が我々市議会自民党の仲間にも出てくる。そして、都議会で「維新」「ファースト」といった流れが色濃くなると、市議会選挙で「維新」などの旗を掲げる人が出てくるかもしれない。あきる野市議会では公明党3人、共産党3人、立憲1人、国民民主1人は盤石のため、保守系の面々が苦しくなる。気を引き締めていかないといけない。