7月16日 今日はお盆の送り火の日ですね。
10:00からあきる野ルピアで秋川リトルリーグの卒団式に来賓として出席してまいりました。
実は私、小学3年から中1の夏までこの秋川リトルリーグで野球をしていました。(リトルリーグはアメリカで生まれたため、卒団時期が中1の夏になっている)私が在籍していたときの監督である細野さんが現在事務局長ということで、声がかかった次第です。
会場へ着くと、保護者のスタッフの方があわただしく動いており、来賓としての参加は初でしたので、なんか、居心地がよくない感じでした。8人の卒団生が紹介され、皆でお祝いをしました。私も祝辞を述べさせていただきました、
36年前の昭和56年卒団ですが、在籍時代はつらくて辞めようと思ったことが何度もあったこと、でも、我慢して続けたこと、逃げないで挑戦したことが自分の大きな財産になっていること、卒団生には敬意を表するとともに、これからぶちあたる困難なことに逃げずにぶつかってほしい、ということを話しました。
私がつらかったのは、小学5年の夏から小学6年の夏まで。この間は本当にリトルをやめたかった。小学5年の春、Bチーム(二軍、マイナー)のキャプテンに任命された私は、おそらくキャプテンだったということで?夏にAチームに上げられた。一緒に昇格したメンバーは、私より野球がうまいやつがいたので、そいつとセットではないかと思ったものでした。また、直感的に明らかに自分より上手な先輩方がたくさんいる中で、自分の入り込む余地は皆無だろうことは予想がつき、「Bのままでよいのに」と悔やんだものでした。Aに上がったら地獄でした。守備も打撃もドンぺけ。(打撃はAに上がってすぐの夏合宿で、まぐれの満塁ホームランを打ってしまい、勘違いされました。だが、それ以来停滞)ずっと補欠のままでした。中1の先輩が卒団した小6の秋からは多少楽しくなりましたが、試合で活躍することもほとんどなく、憂鬱な時を小学生時代は過ごしていました。
転機は中学になってから。東京町田という強豪リトルとの公式戦で完敗するのですが、試合で唯一のヒットを私が打ったのです。センター前へクリーンヒット。いまだに覚えている。自分もできるんだ、と自信がつき、次の国分寺戦で開花しました。1打席目で二遊間の内野安打で出塁(私はチームで数少ない左打者だったのですが、内野安打が多かった)、2打席目で体が泳いだけど、センター前ヒット。実はこのとき、体が不思議な感覚がして、ヒットを打てる気がした。送りバントのサインが出たんだけど、初めて無視して(気づかないふりをして)打った。センター前だった。コーチに怒られたけど、自分はなんか、打てる気がしたから打ってしまった。次の打席、今でも感触は覚えている。すごく打てる気がして、ホームランを狙うような気持で、ボールをためてひきつけ、思い切り振りこんだ。左中間に大きなあたりを打った。二塁打になった。ホームランエリアに入った気がしたけど審判がそういうので従った。まわりからは、「あれホームランじゃない?」と言われた。審判も小柄な二番打者がホームランを打つとは全然思わなかっただろう。そういうもんだな、と理解した。そして、次の打席、ホームランを打てる気がした。打順がまわってこい、と念じたが、私の前の打者でゲームセット。終了後、監督から「臼井がもう一人いれば勝てたな」と褒められた。気分がよくなった。3打数3安打だから、最高だ。そして、次の試合が公式戦最後の試合になった。強豪の保谷だ。試合は大敗。途中で私がリリーフに立つほど。投手陣が滅多打ち。ショートを守っていたが、情けなくて涙が出てきた。ただ、打撃は好調だった。1打席目はレフト前ヒット。相手投手の球が速くて流し打ちがせいぜいのような気がしていた。2打席目もは三遊間の内野安打。左打者はラッキーだ。3打席目はセンター前ヒット。3打数3安打。私以外は、下の学年の小松がヒットを打ったが、チームのヒットは4本のみ。16対0の完敗。監督から打撃を褒められたけど、「もうこれで終わりだ」と思うと、情けなくて悲しくて泣いた。そして、翌週、練習試合を多摩リトルとやった。打席に入る前、次の打者の杉山君から「臼井最近調子いいな」と言われた。杉山君は4年生からメジャーに上がっていた雲の上のような存在。同学年だけど、違う小学校だったし、自分は下手くそだったから、少し距離を置いていた。なんて彼に返したか覚えてないけど、杉山君にもみとめられていると思うとまた自信がわいてきた。1打席目は、思い切り振りぬくとセンターオーバーのホームラン。ライナーで明確なホームランだった。私の生まれて初めてのホームランだった。公式戦が終わってからやっと打てた。そして、2打席目。コーチから「もう1本ホームラン打ったら何かおごってやる」と言われた。コーチからすれば、ホームランはありえないという感じで言った。自分でも続いて打てるなんてこれは全く思っていなかった。無心でインコース低めのボール気味の球をすくいあげたら、ライトオーバーでフェンス直撃だった。二塁打だった。3打席目はコーチは何も言わなかったのを今でも覚えている。でも、ここから愚かな自分が出る。ホームラン、ホームラン性の二塁打と、本来ホームランバッターではないくせに、大きいのをたまたま打ったので、気持ちが大きくなってしまった。次の打席はボール気味の球を三振。愚かだ。
となんか、脱線してリトルの思い出を書き連ねてしまった。
今日は楽しい一時を過ごした。そして、帰宅後は、次男をポケモンの映画へ連れて行った。長男は妻と娘と次ぶりの映画をみた。映画から帰ってから、送り火をしてご先祖様を供養した。ありがとうございました。