本日、新人議員研修として、一部事務組合の視察がありました。
議長車で出発です。一つ思ったことがあるが、事務局をわずらわせるのは本望でないのでその場ではやめておく。後日書きます。要は、「まず魁より始めよ」ということ。そして、危機管理としても、税金を有効活用するためにも、やっておくべきことです。いつか苦労することになると思うから、気づいたときに手を打ちたい。私の経験が活きると思います。
さて、最初は「秋川流域斎場組合」です。場所は日の出町にあります。別名「ひので斎場」です。秋川流域なのに、「ひので」を前面に出している。ネーミングのときのことを妄想してみる。ただ、日の出町からの派遣職員が4人もいる。ちなみに、負担金の内訳は、あきる野市約1億③00万円(構成比64%)、日の出町約3100万円(構成比19%)、檜原村約876万円(構成比5%)、奥多摩町約1730万円(構成比12%)である。火葬件数の構成比は、あきる野市約62%、日の出町約21%などなど。質問は私のみ。
次にあきる野市にある「阿伎留病院企業団」へ。事務局長や企業団長には以前からお世話になっている。また、これまでのなみなみならぬ努力も知っている。経常収支も黒字になったそうだ。すごいことだ。薄っぺらい意見を言っては失礼になる。ただ、気持ちとして以下を述べさせていただいた。「秋川流域を支える地域病院として、これまでの努力には敬意を表する。心配なのは、職員、医師や働く人たちのこと。患者のためにがんばっていただいているが、患者をケアする病院側のスタッフの精神的なケアなどはどうなっているのか。我々もできることは協力したい」議員からは多く質問が出ていた。
最後に「西秋川衛生組合」です。秋川流域及び奥多摩町のごみ処理、最終処分、し尿処理をやっている。この施設には初めての訪問になった。思っていたより洗練された施設だった。ただ、思ったのは「この組合のことをもっと知ってもらったほうがいいのではないか」ということ。聞く限りでは、HPに載せている、パンフレットはあるが広報紙はない。積極的にPRするということは念頭にないようだ。
旧五日市町の高尾地区で、秋川流域のごみを処分しているのだ。それを市民は知っているのだろうか。
それも単一の事でとらえてはいけない。多摩地域の他の市町のごみを日の出町の二ツ塚にある広域処分資源循環組合でやっているのだ。そして、そのことを受け入れるために、当時の政治行政がどれだけの苦労をしてきたのか、東京都や多摩の市町と熾烈な調整をしてきたのだ。それがあって今があるのだ。なぜ、わざわざ多摩地域の他のごみを秋川流域で処分するのか、なぜそうしなければならなかったのかを、思いめぐらせることが今後の政治行政の展開に必要だと思う。23区のごみは最終的には東京湾に行くのだ。それはなぜだ。そういう観点がなければ、単なる目の前の業務執行で終わってしまう。私はこの組合の議会担当ではないが、今次の議員団がどのように立ち居ふるまうのか、しっかりみていきたい。血で血を洗うごみ問題だ。くれぐれも、きれいなところだけをなめて終わることはせずに、将来の処分場を見据えていってほしい。平成55年にはこの処分場は満杯になる。26年後だ。遠い先のことかもしれないが、過去と未来を見据えることが、わたしたち市民の代表にとっては必要ではないだろうか。