(平成29年8月9日付東京新聞)

続きです。
一番強く思ったことは、「市場移転問題特別委員会設置の否決」が決まったことです。
ファーストや公明党の賛成多数らしいですが、選挙前のファーストの動きとは違いますね。「ファーストは与党になったからだなあ」と思いました。これまでの情報公開の徹底を主張していた姿からすると違和感を覚えざるを得ません。だって、築地と豊洲の具体像が明らかになっていないですよね。判断の経緯を含めてそのことをきちんと知事側が具体的に議会側に説明(情報公開)する必要があるんじゃないでしょうか。そうするためには、所管局を超えた議論をしやすい特別委員会を設置して議論を深堀するほうがよいのではないでしょうか、と思うのですが。(中央卸売市場以外にも関連局を呼ぶことができる)
常任委員会である「経済港湾委員会」で今後は審議することにきまりましたが、その所管局は、港湾局、産業労働局、中央卸売市場、労働委員会です。この4局以外は所管局でないので経済港湾委員会で答弁しません。環2は?再開発は?都市整備局や建設局は関係ないのですか?知事を支える政策企画局は?

ファーストからすれば、「経済港湾委員会で審議すれば十分」「いざとなれば、複数の委員会を束ねて合同で開催すればよい」ということですが、何かこれまでの「特別委員会を設置しない常套句」ですよね。与党と野党では立場がまるっきりかわりますから、見解が変わることもあるでしょうが、選挙で都民が信じたファーストの姿と乖離していくことも出てくるのではないでしょうか。その第一歩が、この「市場移転問題特別委員会設置の否決」であるように思えます。

ところで、常任委員会の配置をみますと、やはり、経済港湾委員会は重視されているようです。ファーストはおときたさん、小山さんが発言や理事会に関与できる理事になっています。自民党も副委員長に山崎さんですからね。西多摩の自民党の田村さんは環境建設員会です。おそらく第1希望だったのではないでしょうか。
あきる野のうちの会派では、私は「議会の広報課長だったから」ということで広報広聴委員会になったようです。勤続24年11か月の内の11か月だけなのですがね。常任委員会は福祉文教委員会となりました。なぜそうなったかは希望をとっていないので分かりません。ただ、委員会の数も少ないのでそんなに代わり映えはしないのかな、と思います。そのほかには、議会運営委員会にも所属となりました。これまでの経験がいかせそうですが、都と違って位置づけは常任委員会よりも低いみたいです。議会運営委員会とは別のところで、会派間の議会運営に関する調整が行われてきた経緯があるのでしょうか、分かりません。一部事務組合議会も阿伎留医療センター関係になっていました。他の会議体への所属については、希望をとってもらいました。国民健康保険などになりましたが、新人の中では一番年下ということもあり、ほかの方に遠慮しました。2年後は希望を言いたいと思います。
私はあきる野でがんばっていきます。でも、都庁の動きは気になりますので、応援する意味で注視していきます。